目次
本の内容
透きとおって美しく、いたるところに産出し、現代文明を支える、水晶。その秘密をあらゆる角度から語りつくす。標本写真全36点。単行本 ・2009/12/22
本の目次
- 水晶の思い出
- 水晶という言葉はどこから来たか
- 水晶の科学、基礎の基礎
- 水晶はどこで生まれるか
- アメシスト
- 煙水晶、シトリン、アメトリン
- 紅水晶とその他の色水晶
- わたしの水晶コレクション
- 日本で水晶が採れるのはどこ?
- 「水晶山」など水晶にゆかりある地名
- 世界の水晶産地
- 水晶の結晶の科学
- 水晶には高温型と低温型がある
- 水晶には「右水晶」と「左水晶」がある
- メガネに使われていた水晶の双子
- 水入り水晶・負晶入り水晶
- ダイヤより美しいハーキマー・ダイアモンドの謎
- 水晶の選び方と保存の注意
- 水晶球の真実とは?
- 現代人はだれでも水晶を持ち歩いている
- 水晶の意外な使い道
- 人工水晶の作り方
- これから研究を志す若い人へ
著者紹介
堀秀道[ホリヒデミチ]
1934年、東京生まれ。中学校時代より鉱物を愛好する。北里大学化学科助手、モスクワ大学地質学部留学を経て、鉱物標本の販売・分析・研究の機関、鉱物科学研究所を設立。長石の新種「ストロナ長石」をはじめ5種の新鉱物を発見、研究・発表し、これらの業績に「櫻井賞」を贈られている。理学博士
レビュー
パワーストーンとしての水晶を勉強しようとして、産地や種類によって、なぜこんなに値段が違うのか?を知りたくて読んでみました。
独断と偏見でパワーストーンとしての水晶目線で印象に残った3つのことです。
- 水晶はかなり偽物が流通していて、天然か人工かは、販売者の良心に委ねられている(人工水晶は工業に使われてもいる) また、産地や透明度や採掘の難易度によっても値段が違う。
- 水晶に色を付けたアメシストやシトリンなどは、アクセサリー用程度なら、人工と天然を区別していない。
元は水晶で、そこから色付けしたものなので水晶と割りきれば、安価なためそれもしかたがない。 - 鉱物とスピリチュアル系のパワーストーンとは本来区別されており、
昔からヨーロッパの権力者たちは、鉱物コレクションを所有することが、王侯貴族の教養になっていた。
何もわからない初心者からでも読めますが、鉱物視点からの本なので、パワーストーンとしての意味を知りたい方には、別な本の方が参考になるかもしれません。
ただ、水晶について、色々な角度から知りたい私としては、大変勉強になった本です。
他の方の口コミ
この記事を書いた人
星カフェいんよう堂・魔法図書館編集長 カトケイ
星カフェいんよう堂編集長。年間150冊以上の本を読む本好き。西洋東洋問わず大の歴史文化好きで、特に生活に根差した風俗文化・オカルトに興味があり、歴史文化として占いに興味を持つようになる。最近は、歴史の側面から占いを語る鏡リュウジ氏がお気に入り。公式HP